2020年1月17日から公開の『ラストレター』を早速観てきました。
最近福谷雅治は最近良く映画に出てますね\♡︎/
前回『マチネの終わりに』を観に行った時に『ラストレター』の予告編を観てこの映画が観たくなりました。

予告編では、松たか子演じる遠野裕里(ゆうり)が単純に姉に成り代わってラブレターの返事を書いて恋愛をなんとか成就させようとしてたのかなぁと単純に思ってました(笑)でも、そんなもんじゃなかったですね。面白かったです。
この映画は遠野裕里のお姉さんのお葬式から始まりましたね。
このシーンの子供達がとても印象的でした。
泣かずに普通の顔してお葬式に参列してたから。
私は「わかる!わかる!この感じ!よく表現されてるなぁ」と思って観ました。
なぜなら私も子供の頃に母を亡くしたのですが、実の親の死は子供だと泣かないというか、まだいつでも側に死んだ親がいる様な気がして悲しくないんです。
私には2人の妹がいますが、彼女達も同様に泣かずに普通にお葬式に参列していました。
大人達は「泣けないんだね。可哀想に」とか言って、まだ死が理解できてないんだねという感じで見られていましたが、そんなんじゃないんです。〝その時は〟まだ死んだ親が側にいて存在感があるから大丈夫なんです。不思議だと思うかもしれませんが、ちゃんといなくなった事も、死んでもう会えない事も理解してるのですが、何故か死んだ親が側にいていつでも見守ってくれてる感じがするんです。
ファンタジーみたいに死人が見えたり話せたりする能力はないんですけど、不思議とそんな感じがして悲しくないんです。
でも、大人になって、結婚した頃や子供を産んだ頃や母の亡くなった歳を超えた頃、思い出すと泣ける様になってきました。やはり、私も普通の人間だった。。。(笑)
それにしても、松たか子の遠野裕里がお姉ちゃんの代りに同窓会で壇上に上がり演説させられるハメになったり、旦那さんに浮気を疑われてスマホを水没させられたり、〝ありそうな〟些細なシーンから繋がる手紙のやり取りへの流れは面白かったですね。
またその手紙の行き先のこんがらがり方が面白い!
こんな偶然にも気付かず手紙の内容が繋がるのか!と。(笑)ワクワクして観てました。
遠野裕里と乙坂鏡史郎と、そして広瀬すず演じる遠野鮎美とその従兄弟の岸辺野颯香と乙坂鏡史郎と、それぞれ2方向から遠野未咲になりすまして福谷雅治演じる乙坂鏡史郎と手紙のやり取りをします。
上手く繋がってるんですよね!ホント面白かった!
この映画の良いところは、何年も前の後悔や無念をみんなが浄化していく所でしょうか。
福谷雅治演じる乙坂鏡史郎に至っては多分小説家として再び再起出来るんじゃないの?と思いました。しかも再び想い人遠野美咲の事を一人称で愛おしく書いた続編を書くのかな〜と思いました!
そこに至るシーンで登場したのが、豊川悦司演じる阿藤と中山美穂演じるサカエの2人のキーパーソン。
このビッグな2人がこんな所で登場するなんて!と思いましたが、実はこの2人はこの『ラストレター』の原作・脚本・監督の岩井俊二が1995年に公開した『Love Letter』という映画に主演した2人です。
こんな所にこんな形で登場するなんてね\♡︎/
さて、福谷雅治演じる乙坂鏡史郎が劇中で3人から以前書いた唯一の本『美咲』にサインを求められるシーンがあるのですが、これがそれぞれサインの重みが違っていて面白いなぁ〜と思いました。
1人目は美咲の後に阿藤と暮らし始めたサカエから。
2人目は美咲の娘の遠野鮎美から。
3人目は美咲の妹の遠野裕里から。
私は、乙坂鏡史郎がそれぞれ違う感情でサインをしたこのシーンが印象的で好きです。
そして、亡くなった遠野美咲は実は自殺で、遺書を娘の鮎美に書いているのですが、その遺書は鮎美にだけ向けた物ではなくて、妹の遠野裕里や乙坂鏡史郎も皆が心に残すことが出来た演出が、映画の最初から綺麗に纏まっていてとても良かった。
なんだろう〜?と思うでしょ。でも、これは映画を観終わった後は、後悔の念が取り払われた感じのスッキリした、暖かい感情になる演出なのですよ。
あぁこれが鮎美へのラストレターか!と思いました。
あぁ、良かったね、と思える様な。
観て良かったな。この映画。